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Kindergarten

吉備高原幼稚園

1999Complete

小嶋一浩赤松佳珠子

吉備高原小学校に隣接する木造平屋建ての幼稚園である。この建築は直線状とジグザグ状の2つの木造立体格子と、その上部に架け渡された一枚の屋根とでできている。
 屋根を支える立体格子は、1200mm角のモデュールでXYZ方向に100角のホワイトウッド集成材の柱・梁を組み合わせたジャングルジム状の構造体であり、12φのロッドを梁の長軸方向に貫通させて端部で締め付け柱・梁の各部材を緊結したものである。
 ジグザグ状の立体格子は、3つの保育室とひとつの遊戯室とを緩く仕切る役割を果たしている。格子面にはホワイトボードや吸音機能を持った可動パネル・棚板などを取り付けられるようになっており、それらの着脱によって間仕切りの強度を自由に設定・調整することが可能である。立体格子の1段目の梁は床から1,200mmのレベルにあり、園児が自由にその下を動き回ることができる。最下段の可動パネルをはずした状態では各保育室・遊戯室は、園児には一つながりの大きな空間として受け止められるだろう。
 さらに可動パネルや移動式の家具の配置によって立体格子の中に子供のスケールにあった隠れ家的な場所を作り出せたり、子供が中段の棚板の上から滑り台を使うことができるなど、この立体格子は活動領域の中央に置かれた巨大な遊具でもある。保育室から遊戯室へとつながる空間の中で園児たちの様々なアクティビティを誘発する仕掛けとなることを期待している。
 上部に架けられる屋根は2×12の集成材の梁を一方向に並べて構成される。ジグザグの格子上で支持スパンが変化するのに応じて、梁のピッチを変化させている。結果としてトップライトからの光が落とす梁の陰影が、天井面に微妙なグラデーションを作り出している。

DATA

所在地 岡山県御津郡
用途 幼稚園
構造 木造
規模 地上1階
延床面積
敷地面積
建築面積
56,300㎡
12,405㎡
18,119㎡

AWARD

2001年 第4回日本木青連木材活用コンクール最優秀賞 林野庁長官賞
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