projects

Apartment

氷室アパートメント

1987Complete

小嶋一浩

小嶋のデビュー作。大阪郊外の特徴のない空間に、国道と河川に挟まれて57坪、33m×3.5~8mの楔型の細長い敷地、延床110坪ほどの小さな18戸の単身者用賃貸アパートメント。
ここでは、茫洋とした周囲の雰囲気に単体の建築で向かい合うために、建築をできるだけ分節し、建築そのものを都市の断片の集積のように、あるいは町並み・集落のように取り扱っている。
18戸という規模は、かつては十分集落を形成する数であっただろう。ひとつの集落が実際にもっていたような、多様な仕掛け・複雑さ・デザインの密度を導入し、不整形な形態のつじつまを無理に合わせず、数多くの場面を脈絡なく配置することで、できるだけ<開かれた>ものになるようにしている。そのためのKEYになる平面の基準線は、スケールが非連続に変化するように注意深く設定した。必要から壁が置かれてゆくのではなく、先に存在していた壁の狭間に、それぞれの部屋の場所を発見してゆくように設計した。
建築が、<ひと>から離れて存在して欲しいという意識がある。

DATA

所在地 大阪府枚方市
用途 集合住宅(単身者用18戸)
構造 RC造
規模 地上4階
敷地面積
建築面積
延床面積
184.79㎡
119.53㎡
460.90㎡

PHOTO

写真 大橋富夫(*以外)

PUBLICATION

SD
建築文化
住宅建築
1985年12月号/1987年12月号
1987年6月号/1988年5月号/1988年12月号
335

AWARD

SD REVIEW 85 第2回朝倉賞
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