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名古屋大学赤﨑記念研究館

2006Complete

CAn伊藤恭行

青色発光ダイオードの発明者である名古屋大学名誉教授赤﨑勇先生の業績を記念する施設である。施設用途は、赤﨑名誉教授の業績をプレゼンテーションする展示ホール、物理・化学系の実験室および実験器具の試作工場、赤﨑名誉教授室が複合したものである。
展示ホールは幹線道路につながるアプローチ通路の流れをそのまま呼び込むような形態で人々を迎える。RC壁と市松状に配されたダブルスキンガラスは展示ケースとなっている。
実験室は落ち着きと重厚感のあるレンガタイルで覆われ、伸縮目地とタイルの目地幅をそろえることでよりマスとしての表情を強めている。対照的に西日を除ける庇は3mmの薄いアルミでつくられ、光の向きと見る方向によりだまし絵のように表情を変える外観上のアクセントとなっている。南東のロビー部分にはタイルと同色のセラミックルーバーを用い、ひとつのヴォリュームであることを保ちながら、採光を確保している。
 最上階の赤﨑名誉教授室は白いアルミパネルで覆われ、豊田講堂のLED時計に向かうパノラマに向かうよう突き出し、幹線道路側に樹木の隙間から控えめに顔を出し道沿いの表情をつくっている。
 北面は実験設備の搬入、更新に対応するため、アルミルーバーによるダブルスキンとし機器の設置および配管スペースを確保する計画としている。

DATA

所在地 愛知県名古屋市
用途 大学
構造 RC造
規模 地上6階
建築面積
延床面積
579㎡
2298㎡
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