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Yamamoto Town Hall

山元町役場新庁舎

敷地のある山元町は宮城県南東部に位置し、山地から太平洋までが近く、ゆるやかな地形で海へとつながる地勢である。本プロジェクトは東日本大震災により甚大な被害を受けた役場庁舎の新築復旧である。人口減少、少子高齢化という問題に加え、震災復興としての街づくりの一端を担う庁舎の在り方が問われていた。
 
2015年に行われたプロポーザルにて、我々は「海と山をつなぎ、人と人とをつなぐ要としてのタウンホール」を提案した。求心的な要としての配置計画により、人々が寄り添い、多彩な活動が周囲に広がっていくような場所を生み出す、震災復興における新しい庁舎の在り方の提案である。
 
鉄骨造二階建ての庁舎は大きな庇の外部空間が人々を迎え入れ、活動の風景が賑わいとしてこの場所の顔となる。冬の山から吹き下ろす冷たい風や夏の心地よい季節風、太陽の光など、自然条件に応答した合理的な形であると共に、全方向から周辺や町とつながる、裏のない建築を目指している。
執務空間、ロビーにはハイサイドライト、吹き抜けによる明るさを担保しつつ、省エネルギーと快適な微気候を計画した。
山元町では、庁舎が最後の復興プロジェクトとなり、まちの新しいシンボルとしての建築が期待される。
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