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TOHOGAS Smart Energy House

東邦ガス スマートエネルギーハウス

> description of the project

TOHO GAS (Gas company that operates in the Tokai region of Japan) is the prototype of the proposed residential energy use for the next generation. There are three major points.

1: Linkage control battery 3 (storage battery, fuel cell and solar power).

2: Introduction of HEMS (Home Energy Management System).

3: Proposed framework as housing prototype spatial friendly effective use of natural energy, the environment.

For, that we had suggested (3 in particular) needs of such clients is "dashed space." Shape surrounded by a broken line, is open in such closed. I have applied to all spatial concepts of space this dashed line.

Brightness of the outer wall, Soft light in the room, Interior of the prevailing wind from the south exit, Loft to reduce the radiant heat of the roof surface, Such as a hole in the wall to bring a sense of depth in a private room, I realized the porous cube that produce a variety of effects.

I believe I can offer an example of a comfortable living environment as a result, do not rely too much on high-spec equipment, which is also the fate of experiment-oriented housing model.

 

>description of structural system

As wooden, we are suppressing CO2 emissions during both construction and operation time.

As a lot of wall building consistent with the concept, it has secured a strong wall to resist horizontal force of the earthquake in Japan.

プロジェクトの背景

この住宅は、東邦ガスが主催したスマートエネルギーハウスの指名コンペティションの最優秀案を実現化したものである。この手のモデル住宅には、低炭素化社会の実現に向けたエンボディドエネルギー(製造時にかかるエネルギー)の削減まで視野に入れた学術的価値の高いものから、シミュレーション、実験等を通して、データ収集、調査、分析を行うための実験検証住宅まで、様々なバリエーションがある。これは、後者の実験検証住宅にあたる。設計・工事期間が非常にタイトだったこともあり、全工程を通して流動的だった要望は最終的に以下の5つの性能を満たすことに落ち着いた。

①3電池(太陽・燃料・蓄電池)とHEMS(ホームエネルギー管理システム)の導入。

②環境に配慮したモデル住宅としての空間的骨格と設備・素材の提案。

③4人家族用nLDKタイプで住宅であり、ショールームであるような建築。

④ふたつの個室環境を統一した比較検証など、後発的な実験がし易い建築であること。

⑤熱損失係数/Q値2.7以下(次世代省エネルギー基準)を満たした住環境。

縁側空間・ねこの生活・凸凹の家

この要望に対して、設備設計者の高間三郎氏と共有していたのは、日本の気候風土に適した庇の深い縁側空間により、四季折々の光と風を最大限に生かした建築の骨格を創り出すことである。(コンペ案提出時が3.11の災害直後だったこともあり、0エネルギーで夏と冬の生活をイメージしておくことが重要だと痛感していた。)

さらに、名古屋大学の久野教授、飯塚准教授からふたつのアドバイスを頂いた。ひとつは「ねこの生活」である。四季を通してすべての空間を快適にすることを目指すのではなく、快適な場所を探して生活する家をつくればいいのではないかというお話しである。具体的には、図のように四季を通して快適と思われる領域を設定して、移動しながら暮らせる自由度の高く、軽装備な住環境を目指した。

もうひとつは「凸凹の家」である。このエリアは南からの卓越風があり、単体の建築に卓越風を活かすことはもとより、広域の住環境を考えると、一様な建物ヴォリュームによる広域の住環境より、襞の多い凸凹の家が並ぶ方が、夏に風が抜けやすく、ヒートアイランド現象を抑えられる可能性がありそうだという予測である。(CFD解析によるシミュレーション段階)

破線の空間

前述の設計思想・アドバイスを踏まえて、縁側空間の魅力を取り入れた多くの実例を概観して改めて感じたのは、庇による影が強調された建物の暗い外観の印象と、大きな窓のプライバシー問題である。東邦ガスからは、「キューブ感」のある現代住宅を実現してほしいとの要望もあり、明るい外壁の背後に様々な生活シーンが見え隠れする建築を目指すことにした。そこで、私たちが提案したのは「破線の空間」である。破線で囲まれた図形は、閉じているようで開かれている。この破線の空間概念を全ての空間に適用して、外壁の明るさ感、内部の柔らかな光、南からの卓越風が抜けるインテリア、屋根面の輻射熱を軽減するロフト、個室に奥行き感をもたらす穴のあいた壁など、様々な効果を生み出す多孔質なキューブを実現した。結果として、実験重視のモデル住宅の宿命でもあるハイスペックな設備機器に頼りすぎない快適な住環境の一例を提示できたと考えている。

 

 

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