close x
english
日本語

Himuro Apartment

氷室アパートメント

小嶋のデビュー作。学生向けに計画された全18戸のワンルームマンション。
各住戸へは廻り階段の踊り場毎にアクセスするため、各住戸のレベルは650mmずつスキップしている。
敷地境界線から決まる異なる角度の2つの正方形が、各住戸の配置を決定する基準となる。
敷地の持つ歪みから全体は不整形となるが、要素の位置が非連続的に変換されることによって、各々の要素は必ずいずれかの基準線に乗せられる。こうした操作によって建築全体に周囲の希薄な環境に対する局地的な異質性を持たせ、その内部では多くの要素の交錯・衝突・重ね合わせによって様々な場面をつくりだす。
部分部分がせめぎ合ってそれぞれの持つ幾何学性がぶつかり合う形態、未完成・不安定な場の状態のエントロピーの高さ、そして部分が完結せず複雑で全体がよくみえない構造の中にいろいろな出来事と出会う場所を発生させた時、建築は人間の行動と体験にダイナミックに作用し、ここには現代の都市生活とアナロガスな刺激ある日常が展開されるだろう。
 
/